VOIGTLANDER 「VITESSA N」

本体から異様に飛び出した「煙突」。。。。巻き上げ動力は油とか。。。???
そんな訳ないですww
しかし、初め見た時はびっくりしましたねww
今回は、そんな独特の構造を持つフォクトレンダー社製「ビテッサ N」をご紹介しましょう^^☆
1954年からの製造販売になっています。
このシリーズの初期型である「ビテッサ」と、この「ビテッサ N」との違いは、、、
恐らく、「N」になってアクセサリーシューが上部に付いたぐらいですかね。。。
他にも「L」や「T」といった派生系があって、マイナーチェンジが繰り返されていたようです。
そろそろ夏の気配が感じる頃、京都へ行った時の撮影です^^
前回ご紹介しました「Wrayflex Ia」の続きになります♪
さて、まずはフィルムの充填から。。。
底の中央部についている小判のようなペグを引き出して回転させると、
すぽっと裏蓋が本体から外れます。
35ミリフィルムを装填して、、、、完了!
さて、このカメラ、レンズを閉まっている時は。。。
解説:「レンズがない時~」

こーんな感じなんです。
あれ?「煙突」がないですねーww
しかも、観音開きの戸を開くのは、どうしたら。。。。。
なんと、シャッターボタンを押すと、
「ジャキジャキーンッ!!!!!」
解説:「レンズがある時~ww」(※551の蓬莱風に)

って感じで、あの「煙突」は飛び出るわ、レンズは飛び出るわwwww
あまりの激しさでカメラを落としそうになるぐらい、大げさに動作してくれます^^;ww
。。。。。あ、実際、そういう仕組みなんですけど、これがよく壊れるそうなので、
ちゃんと片手でフォローしてあげながら、ゆっくり開けてあげるのがベストみたいです^^w
是非是非、そうしてあげてくださいねっ^^☆
それから、、、フィルムを巻き上げ。。。巻き上げ。。。。ま。。ん?
巻き上げレバーはありません><;
そこで、あの「煙突」が出てくるのです!!!!!!
実は、あの「煙突」、巻き上げ「煙突」なんですねーww
煙突をぐーっと下に押し込むと、フィルムが巻き上がるのです!!!びっくり!!!ww
ど。。。どんな仕組みなんだ><ww
資料によると。。。「煙突」は「ぷらんじゃー」というそうで、中にベアリングが入ってるみたいです。。。
押し込むときに「じゃらじゃら」って感じの音がするのですが、ベアリングだったんですね^^
では、これから以下文章中「ぷらんじゃー」は「煙突」と呼ばせて頂きますw
押し込むと1コマ進んで、「煙突」はまた、ぴょんと上へ戻ります。
これで撮影準備完了です!
しかし、撮影している姿を傍からみると、あの「煙突」は異様だろうなぁ。。。^^;ww
あとは、シャッター速度と絞りを動作して、レンジファインダーを覗きながら。。。
そうそう!
もう一つの特徴は、距離ダイヤルなんですよね!
このカメラの距離ダイヤル。背面に付いてるんですよ!
親指でぐるぐるっと回すと、蛇腹が前後します^^
題名:「石不動はこちら~♪」

これは、池坊会館の隣にある六角堂ですね。
なんか色味がイイですねー☆
この「ビテッサ N」のレンズは2種類あって、
初期型が、あの「Ultron f2/50mm」
後期方が「Color-Skopar f3.5/50mm」になっています。
こちらは初期型になるので「ウルトロン」
おー。これがウルトロンの写りなんですね。。。
出来上がりを見た時、ちょっと感動してましたね^^
さて、「煙突」はぐっと押さえ込んで、京都をぶらぶら。。。
京都のお店は、見ているだけで楽しいですねー^^
いろいろなお店があって面白いです♪
なんか、さり気にオブジェなんかあったり。。。
題名:「かがやき」

おしゃれです。。。なんか品がありますね♪
しかし、この描写力は凄いな。。。。
しげしげとカメラを見てみると、ネジが一つも見えないんですねー。
何処でネジ止めしてるんだろww
金属もマットがかって美しいですし、
(あー。そういえばフォクトレンダーの私的特徴の独特のビカビカ感がないなぁw)
全て収納した後などは、何も突起がなく、とてもすっきり纏まった感じです。
さて、京都散策の醍醐味!
「いつもとは違う道でいってみよー!!!!^^」
京都って碁盤の目状になっているのですが、
これを制覇するのは並大抵な事ではありませんww
ですので、少しずつ観光地路線から外れてみると、これが面白いんです☆
それまで、まったく知らなかったお店や史跡やお住まいのみなさんに出会う事ができます^^
今回も、道を外れてぶらぶらしていると、、、なんだ!?こんなのがあったのか!?
題名:「白い教会」

結構、古い教会ですよー!
こんなところ、知りませんでしたw
油の小路から行ったと思うのですが、、、名前は知りません><;w
ちょっと小さめなんですが、美しい教会でした^^☆
今度、また行けるかな。。。。www
その後、道に迷いそうだったので、地域の方に鴨川方向を聞いて、そっちに向かって歩きました。
鴨川の方向さえわかれば、なんとかなります。京都はww
鴨川にたどり着くと、もう夏の風物詩「床」の設置が始まってました^^
「床」の設置風景、初めて見ましたw
柱を立てる場所を土嚢で囲んで、そこだけ水を止めるんですね。。。
水路の水を完全に止めるんだとばかり思ってました^^;ww
題名:「夏までもう少し」

鴨川はいいですね。。。
まあ。。。歴史を知っていると四条とか三条あたりはあれですけど、、、ww
でも、水辺に近くて気持ちがいいです^^☆
しばらく佇んじゃいますね^^
題名:「佇み」

さて!全コマ終了!
えっと、、、、レンズの収納は。。。
普通なら、支柱のロック解除とかがあるのですが、、、ないようですw
はい。このカメラは、レンズを押すだけで、引っ込んでくれるのです^^w
レンズを奥に押し込むとー。。。
あの観音開きの扉が開いている以上にまた少しガバッと開いて、閉まっていきます。。。
なんか指を食べられそうな勢いww
食べられる前に、扉に手を掛けて、閉めてあげればおkです^^
ここでもそうなんですが、壊れやすいそうなので、
ちょっと扉を開ける感じでフォローしてあげれば、レンズはスッと奥にいってくれます^^
で、あの「煙突」
邪魔ですよねーww
ケースに入らないし、何処かにひっかけそう。
扉を閉めた後、あの「煙突」を押し込んであげると。。。
なんと、押し込みきった状態でストッパーがかかるんですよね!!!!!
なんて構造なんでしょうww
構造設計した技術者の方は凄いですね☆
さてさて!今回の「フォクトレンダー ビテッサ N」はいかがだったでしょうか☆
複雑な機構のせいか、ちょっと不調になることがあるのですが、
なかなか面白い超個性的なカメラですよ^^☆
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No.66
VOIGTLANDER
VITESSA N
(1954)
LENS:VOIGTLANDER ULTRON 1:2 / 50
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