VOIGTLANDER 「VITO CL」
02 15, 2020Posted inフォクトレンダー

フォクトレンダー社は、現在でも屈指の光学機メーカー。
これまで、たくさんの機種を製造してきている。
その中で大衆機として製造されていた「ヴィト CL」を
今回は連れて行った♪
大衆機なのだが、思ったよりズッとくる重さがある。
早速、コダックフィルムを入れてあげる。
「あれ?フィルムはきちんと巻けているのかな?」
と思うぐらい、巻き上げレバーが軽い。
スーッと巻き上げてしまう。
巻き戻しノブがくるっと回るので、きちんと巻き上がっている。
実はこのカメラでの撮影は初めてw
「え~?」と言われそうだが、もの見たさに手に入れたはイイが、
あまり連れて行く機会がなかった。
反省w
「どんな写りをしてくれるんだろ?」
ワクワクドキドキしながら1枚撮ってみる。
題名:「姉妹のお地蔵さん」

ファインダーが大窓で、とても見やすい!
裸眼と同じ大きさで、被写体が枠内に見えるので、
とても構図が取りやすい!
「ほぇ~♪」
使った事がなかったので、今まで判らなかった。
また露出計も良い!
軍艦部上部に露出計が付いているのだが、
日光が露出計の窓に入り、軍艦内の鏡を利用して
ファインダー内の下に写り出す仕組みになっている。
これが、とてーも便利♪
ファインダーを覗いているときに、陽が陰ったり、照ったりすると、
すーすーと針が反応して、即座に露出、シャッター速度の
各ダイヤルを適正に変化させる事が出来る。
露出感の鈍い私wには、とても嬉しい機能だ♪
距離は目測。
これもフィートだ。
うむむむむ。
足の大きさで大体の距離を測ってパシャ!
題名:「斜陽」

線、色、共に淡い感じの柔らかい写りをしている。
レンズによって、それぞれ個性があるな。
このレンズにはたくさんの細かい気泡が入っている。
以前、ご自身のクラカメコレクションで撮った写真を
撮影したクラカメと一緒に展示、展覧されていた知り合いの方に
聞いた話がある。
「昔は気泡が入ったレンズが良いレンズって言われていた
時期があったんだよ。今は嫌う方もいらっしゃるけどね。」
気泡で写り方がどう変わるんだろうな?
今度、お会いしたときに聞いてみよう☆
カーブミラーも私の被写体には多い。
何でだろう?わからないw
写り込んだ向こうの景色がくっきり写っている。
向こうの森林に異空間ができたような感じ。
ミラー下のコンクリートも柔らかい色使いになっている。
カメラに慣れてきたせいか、被写体を見ると
スッとダイヤルを合わせて、スッと撮れる。
ほんとファインダー下の露出計の写り込みが気持ちが良い♪
巻き上げレバーがとても軽いところは、
慣れてきてもドキっとするのだがw
静かにすーっと巻けちゃって、
「ほんとに大丈夫?」
と思ってしまう。
題名:「見張り番」

遠くのほうから「かたん。。。ことん。。。」と聞こえてくる。
何だろう?と思って、その方向に行くと
とても大きな水車が見えてきた。
近くに縮尺模型があって、それが「かたん。。。。ことん」
と音を立てていた。
しかし大きい!
早速1枚♪
題名:「水車」

シャッター速度が500まであるので、きっちり撮れた♪
んー。とても迫力がある。
この撮影で「えっ?」と思った。
このカメラは、シャッターボタン位置がレンズ横に付いている。
普通の横位置で撮るには、そう気にはならないのだが、
縦位置での撮影の場合、シャッターが押し込みにくかった。
少し下ろすぐらいで、カシャっと切れるのだが。。。
解決法は簡単だった。
ボディーをもう少し下の方でグリップしてあげれば
すんなりシャッターがきれた。
ちょっとグリップが不安定になる。
落とさないように気をつけながら水車を2、3枚撮ってみた。
水車を超えて山道をぐんぐん登っていく。
今日は、とても暖かい♪
だいぶ上まで登ってきたものだ。
下を見ると、市街地がとても小さくなっていた。
「こんにちはー!」
ハイキングを楽しむハイカーさんが増えてきた。
続いている道の向こう側を見ると、
急に家がなくなって、森の中になっている。
「●×方面12KM」って看板が見える。
陽も落ちてきている。
スニーカーだし、薄着で山歩きの装備ではない。
予備食料もない。
予備体力も歳のせいかないように思う。
以上の理由で、ここで山を下る事にした。
夕焼けの中、下って行ったおじさんを追っかけて、
自分も下り坂に身を任せながら、駆けていった。
題名:「歩いて帰ろう」

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No.5
VOIGTLANDER
VITO CL DELUXE
(1962)
LENS:LANTHAR 2.8/50
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