ZEISS IKON 「CONTINA」
02 12, 2020Posted inツァイス・イコン

外の陽気につられて、写真でも撮りに行こうか!
と手にしたのは
「ZEISS IKON CONTINA」
ZEISS IKON社が大衆機として発売したカメラだが、
コダック社やアグファ社の軽々しい感じの大衆機とは違って、
シャッター音、重量感ともに
「ん~。さすがツァイス」
と思ってしまうぐらいの存在感がある。
フィルム充填もスムーズに出来、
巻き上げのギア音、シャッター音も心地が良い。
近所の神社へ散歩がてら撮影してみよう。
撮影後、
「どんな感じで撮れているのかな~?」
とフィルムがあがるまで、じっと待つ。
これもアナログならではの醍醐味。
ZEISS IKON CONTINAでのファーストショット。
題名:「何かが撮りたくて、つい」

「ZEISS IKON CONTINA」は目測で距離を合わせる。
感が戻るまで、なかなか難しい。
「フィート?えー。1フィート何センチで。。。」
ってな感じでモドカシイ。
「だれそれの足の長さが1フィート、、、2足ぐらい??」
こんな感じでモドカシイ。
これもクラカメならではの醍醐味。
無限大が無難なので、風景写真になる。
ワクワク感が抑えきれず、牡丹を近づいて撮ってみると
題名:「2足ぐらいと思いました」

写真が出来上がって思った。
何事も図に乗ってはいけません。
出来上がってわかる。
これもクラカメならではの醍醐味。
なかなか手になじむボディー形状で、
すっと手のひらにフィットしてくれる。
露出ダイヤルとシャッター速度ダイヤルの連動も
気持ちが良い。
写りは、枯れた質感がよく出る感じがする。
もっと日が出てれば、また違った味がでるのだろうか。
題名:「空気弁」

デジタルな世の中になったせいか、
こんな空気弁でもメカニカルな感じがしてしまう。
さあ、神社に到着!
神社に着いたのは夕刻頃。
夕焼けが枝々から漏れてきて、清々しい。
どんと構えた鳥居が印象的なので撮ってみる。
題名:「指に圧倒される鳥居」

あー!やってしまったー!
ピントリングを摘まんで写したせいか
指が写っているではないか。
とほほ。
感がかなり鈍っているとみえる。
鳥居の質感が、とてもよく出ている。
長年の風雨にさらされながら、
人々を見守り続けてきているのだろう。
ところどころの苔や滲みが物語っていた。
指がおしいなァ~。。。
2度の落雷を受けながらも、
今なお、生き生きとした緑を生まれさせている
題名:「不屈の神木」

落雷の跡が痛々しいが、
上方に生い茂る緑が、なんとも力強い。
傍には力に肖ろうと
合格祈願の絵馬がたくさん掛けられている。
この木を見ていると、なにか力が湧いてくる。
失敗が多かった中でも、
なかなか良いショットだった1枚。
緑がとても綺麗。
んー。不屈のワンショット!
最後の1枚を撮り終えた後、フィルムを巻き上げる。
巻き上げ時は、ノブを巻く指が、
巻く毎にボディーの角っちょに「こつっ」と当たる。
その度に「イテッ」となる。
ノブを、巻き上げ時だけ、こう上に伸ばせたらいいのにな。
カメラも試行錯誤の繰り返しで、
良い機能、よいデザインが生まれてきた。
この「イテッ」もクラカメならではの醍醐味かな。
と、石段に腰掛けながら、しげしげとカメラを眺めていたら、
それまで感じなかった寒気に襲われた。
日が暮れていたのをすっかり忘れてた。
家に帰ったら熱が出た。
風邪をひいてしまった。
相方に怒られた。
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No.3
ZEISS IKON
CONTINA Ia
(1954~1958)
LENS:NOVAR ANASTIGMAT 1:3.5 f=45mm
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