YAMATO OPTICAL 「SKYMASTER (PAX M3)」
02 19, 2020Posted in大和光機工業

大和光機工業が1950年代に製造した「PAX」シリーズ。
形はライカスタイルの縮小版で、とても小さい!
とても可愛らしくて、街歩きなどに持って出たくなるカメラなんです^^
だけど、ほとんど完動品を見たことがないw
理由は、大和光機工業が使用していたグリースが原因><
質が悪かったのか、長年使用されずにいると凝固してしまうみたいです。
凝固してしまったら、うんともすんとも動かない。
いくら踏ん張っても、ほんとに全く動かない。
特に距離リング、露出リングが動かないものがほとんど><
これを修理するとなると、とても困難だと思います。
魅力あるカメラなんだけど、動かない。
クラカメファン泣かせのカメラだなと、見るたびに思っていました。
今回は、大和光機の「PAX M3」の別バージョン「SKYMASTER」を
持って行ってあげました☆
このカメラを手にした時は、とても嬉しかったです!
「おおおおおー!動くよ!動く!」
これが最初の言葉だったと思いますw
ファーストショット!
題名:「唐破風」

木の質感といい、裏側の木組みといい、よく頑張っています♪w
ボディーは小さいけれども、しっくりと手に馴染みます。
シャッター速度ダイヤルと距離ダイヤルの間に
露出ダイヤルがあるのですが、摘まむ際、
距離ダイヤルに指が当たって、操作しずらい^^;
このカメラに限った事ではないので仕方ないですねw
その点を除けば、鏡胴部もしっかりしてて、ホールドしやすく、
距離リングの操作もファインダーを覗きながら
スムーズに操作出来ます。
ファインダー内の真ん中辺りに、黄色した四角い枠があり、
そこで二重像を合わせて距離を決めるのですが、
その黄色い枠が小さくて、たまに接点を見失っちゃいますw
慣れないといけませんねww
逆光から撮ったらどうなるだろう?
試しに境内裏側から屋根を撮ってみました。
題名:「ます組み」

神社や仏閣で見られる「ます組み」が大好き♪
均一な距離で何本も外に流れている美しさ。
屋根を見上げては、眺めてしまう♪
絞り気味で撮ってみたのだが、暗い部分の色がベタづかず、
微妙な変化も、レンズが頑張って捉えてくれている☆
なかなか頑張れるレンズだなぁ~♪
「ちゃっ!」
シャッター音は、以外に軽くて小さい。
ライカM3とは違い、レンズシャッター機なので、
ライカの「じゃ!」っという高級なシャッター音は期待できませんw
そうそう、ライツのカメラじゃないんだよ。
と自分に言い聞かせながら、長いすに座ってカメラを見る。
でも、よく出来てるんだよなぁー。
品がある。
デザインをライカに似せているからなのか、そう感じます。
大げさなところが一つとしてない。
あるとすれば、巻き上げレバーが大きく感じるところぐらいかな。。。
でも、使用感を考えれば、これぐらいの大きさは必要かも。
軍艦部に彫られた「SKYMASTER」の文字も
嫌味のない筆記体で、とてもシンプル。
すっきりしていて、とても上品☆
おお!そうこうしているうちに陽が暮れてしまう!
境内をブラブラ。
題名:「瓦」

あがってきた写真を見ながら思った。
「屋根フェチ」だわ。自分w
境内をとぼとぼ歩いていると、出口近くに来ました。
そこに青銅製の「神牛さん」が☆
風雨に晒されて、綺麗な緑青になっている。
注連縄を巻いて、とても存在感がありました。
その傍らの子牛さんが可愛らしいぃ~♪
一枚撮らせて貰おっ☆
題名:「神牛」

あ゛ー!これもオーバー気味だ。
や゛ってしまった。
神社を離れて、駅に向かう。
神社から駅まで、道幅が狭い商店街が延びていて、
占い屋さんや、骨董屋さん、彫刻屋さんなどなど
古めかしいお店が、いっぱい並んでいる。
どのお店も興味をそそられちゃうw
今回のベストショット!
題名:「漢方屋さん」

ホーロー看板の錆び具合といい、横看板の味といい、
とても質感が出ている。
実は達磨さん看板が気になって撮ってみたのですがw
「生」と書かれた達磨さんの表情が面白いw
生薬だけに苦かったのかなぁw
微妙な顔をしていらっしゃる。
路上には、普段は見過ごしている何かがあって楽しいな。
今度は何処いこっ☆
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No.9
YAMATO OPTICAL
SKYMASTER (PAX M3)
(1957)
LENS:LUMINOR ANASTIGMAT 1:2.8 f=45mm
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